
―責任てのは
選べたことに対してだけあるもんや
「する」「しない」を自分で選べたのに「する」を選んだなら
そいつの責任やけど
はじめから「する」しか選択肢がなかったとしたら―
―選択肢はあっただろうか
あなたと私が出会うことに
私があなたという息子を持つことに
「NO」という選択肢はあったのか なかったのか
―私は
選んだんだろう
いつか どこかで(覚えてないけど)
あなたと生きていくことを
だから やっぱり
私はあなたに責任があるんだろう(覚えてないけど)
自分の未熟さを思い知らされる
嵐の日々
とびきり甘くて
とびきり苦い
無為に空気を撹拌しつづけて
何ひとつ生み出していないようでも
ある日 ふと気付く
いつとは知らず
腕の中に抱いている
ふうわりと
なめらかな
記憶のメレンゲ
この甘さも苦さも
ぜーんぶ私のもの
―ねぇ
答えは見つかった?
ふうわりと あたたかい
あなたは あたたかい
「風のクロニクル」より
★2002・5・9★